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病室のドアがそろりと開いたときには、僕は既に目を覚ましていた。が、敢えて眠った振りを続けていた。 音を立てないよう、こっそり入ってきたランボが、ベッドサイドにある椅子に腰をおろしたところで、やっと閉じていた目を開けた。大きな欠伸のあとに眠気の残る声で「やあ」と呟く。上体を起こしてベッドの縁に腰掛けた。 「今来たんだね」 「うん。…風邪、引いたんだって?」 「あぁ…もう治ってるようなもんだけど。」 「よかったぁ……」 ほうっ、と安堵のため息をついたランボを見て、病院の連中は大袈裟なんだと言おうとしたが、止めておいた。 かわりに、ちょっとした悪戯を仕掛けることにした。 「まぁ、風邪なんかより……もっと酷い病気に罹ってるんだけどね」 「え…?」 その病気は蔓延すると、胸の内側から内臓 ――肺やら心臓やら、全部―― を喰らいつくして、ついには苦しみながら死に至るっていう、ものすごく質の悪いものなんだけど…。 病名は、そう、何て言ったかな…… わざとらしく声をひそめて囁いた。ランボは相当焦っているらしく、泣きそうな目で僕を見た。 そこで僕は、ランボの襟元を掴んで荒々しく引き寄せると、有無を言わさず唇を塞いだ。 「……っ!? ふ…」 驚いたランボは思わず僕の胸を押しのけてキスから逃れようとした。僕は唇を離して、言った。 「……。その病気の名前はね。"ランボ欠乏症"っていうんだ」 「は…!? なに、それ……ッ」 怒りだか恥ずかしさだかに頬を染めたランボは、心配して損した、とでも言いたげな瞳で睨んできた。 「ランボが足りなくて、欲しくて欲しくてたまらないんだよ。」 「それ…、ただの欲求不満なんじゃないの!?」 憤慨するランボも、それこそ病的なまでに愛しく思えてしまう。末期だな…と思う。 もう一度、今度は深く口づけた。舌を差し入れると、さほど抵抗したふうもなくあっさりと受け入れられてしまう。 濃厚な口づけを贈りながら邪魔なシャツを捲り上げ、胸の蕾に触れた。 「んっ……」 くぐもった喘ぎが可愛い。角度を変えて口腔を犯しながら胸を刺激していく。口の端を透明な糸が伝った。 爪先で紅くなった先端をひっかいてやれば細い身体が跳ねる。…さて、どう可愛がってやろうか…… 「…は、はぁ…っ……バカ、ここ、病院……!」 開口一番、やっとのことで解放されたランボの口からは拒絶の言葉が出てきた。……本当は嫌がってないくせに。 「そんなこと言って、ウチでやるより興奮してるんじゃない?」 「それより…恭弥さん、病人じゃ……」 「もう治ってるようなもんだって言ったでしょ。」 「ちょ、もういい加減に……っ!」 「お前もいい加減に意地張るの止めたら?」 煽れば煽るほど可愛い反応が返ってくる。止められるわけなかった。 掴んだままのシャツの襟を持って、ランボをベッドに引き倒した。立ち直れなくなるくらいまで可愛がってやると心の中で勝手に誓いながらシャツを剥ぎ取り、硬い生地のパンツを下着ごと脱がした。 赤面したランボはうっすらと目元を潤ませていた。……可愛い。 こういった行為は初めてではない。何度も身体を重ねているが飽きる事などないと思う。いままでも、これからも。 「指、舐めて。」 唇をこじ開けて口の中へ指を押し込んだ。はじめのほうは舌で押し戻そうとしていたようだが、次第に抵抗する力も弱くなってきた。 「…いいこだね。ランボ」 舌先で指をしゃぶるように舐めるランボにクスクスと満足気に笑って、口内から指を引き抜いた。そのままうつ伏せに寝かせる。 尾てい骨から割れ目にそって、唾液の光る指を這わせて秘部の入り口を押し広げ、つぷりと入れる。 「あ…っ!」 一声高くあがった声に、僕は低く笑った。くちゅり、と粘液質な音を立ててぐるりと中を掻き回す。 細い身体がビクビクと跳ねた。 「ひっ……、…ん、んッ」 「イイ声……」 そう囁くと全身を薄桃色に染めて恥ずかしいと訴えてくる。本当に全てが可愛い。 「も…、ヤぁ……やめ…!」 「ここ、こんなにグチュグチュなのに? ほら。こんな物欲しそうにヒクついて。…ランボは淫乱だね」 可愛い顔が枕に埋もれる。後ろに指を入れたままシーツに隠された胸の蕾を探し出してきつく挟み、腰が揺らぐのを見てから先端を指の腹で擦る。そうすればランボはひとたまりもないのを知っててやる。 キッときつい目で睨んでくるのに、それは長続きせず段々に泣きそうな顔へと変わっていく。 「んっ……も、もう…」 「なに?」 「……欲、しい」 蚊の鳴くような声に更に意地悪くなる。 「…なにが欲しいの? 言ってみなよ」 「恭弥さ…の、いれ…て……」 「…よくできました。」 ずちゅ、と音を立てて指を引き抜いた。剥き出しの白い背中にご褒美のキスを落として伏臥のまま己の欲望をねじ込んだ。しっとりと濡れた中は心地よく、締め付ける内壁はすぐにでも持って行かれそうになる。下腹に力を入れ堪えながら露わになっている肩と背中に何度もキスを落としながら、ゆっくりと腰を回した。 「ふぁ……あ、だめ、だめ!」 「ん、なにが?」 枕に顔を埋めながら激しく首を振るランボは、快楽を堪えるようにぐしゃぐしゃになっているシーツをたぐり寄せるように握りしめた。 「お、音…が……」 「あぁ、グチュグチュいってるね、繋がってるところ。」 「やっ……んふ……ぅッ…」 背骨を辿るように舐め上げた。何かする度に細い身体はピクピクと反応して感じていることを教えてくれる。内壁が強く絞るように締め付けてくる。 「もっといっぱい音させるから感じてなよ」 ランボの腰を抱え上げ激しく腰を動かした。右手を前に回して、ぐしょぐしょに濡れる分身を扱き上げれば悲鳴に似た喘ぎを上げながら涙を流して悦ぶ。宣言した通り接合部からはいやらしい音が止むことなく上がり、ランボの泣きそうな喘ぎ声と混じり合った。 「ひ…っ!あ、あ…ッ……!」 「…ランボ…ッ」 可愛いそのひとの名前を呼ぶと、それに応えるようにランボもまた弱い音で僕を呼んで、自分を抱いているのが誰か確かめるように振り向く。深く唇を重ねて二人は絶頂へ昇りつめ、共に果てた。 病院の白い清潔感とはかけ離れた、淫らで濡れた空気が二人を包み込んで支配していた。 「あーぁ…風邪、うつっちゃったかも」 「………。」 「うつってたら責任とってよね。」 「……。お前も結構乗り気だったくせに」 唇を尖らせるランボに啄むだけの口づけを何度も何度も繰り返す。文句を言っててもやっぱり可愛い。 「…欠乏症っていうより、依存症なのかな、この場合」 「え? 何か言った?」 思わず口から出た言葉。こんなにも自分は、ランボに依存している。 離したくない。ずっと自分のものであってほしいと思った。 …風邪は治っても、こっちの病気は治りそうにないな…… 「別に。…その時はつきっきりで看病してあげる、って言ったの」 --fin 聖夜にお目見え!バリランですー 標的29?の黒パジャマ記念(なにそれ …え!恭弥さん群れるの嫌いじゃなかったの! 馴れ合うのは嫌いでもランボたんに心底惚れてるといい。 ランボたんにメロメロ(死語)だったらいいと思います。わらい ラストが気に食わないす…。本番かいてて力尽きた(さ い あ く ! もっと濃ゆくて長いのが書きたいです…。精進精進! 04' 12/25 UP |