僕、ずっと前から疑問に思ってたんですけど、

「…子供達はプレゼントを貰えるのに、どうしてぼくらは貰えないんでしょうね。」



降誕祭も近づいたある日、骸がそんなことを漏らした。
突拍子も無い事を骸が言うのはいつもの事だけれど、拗ねたように呟いた骸がなんだか憎めなくて、不本意だけどちょっとかわいいな、と思えてしまった。

「貰えるとしたら何がほしいの」
「そんなもの、お前に決まってるでしょう。」
「………バカじゃないの」

前言撤回。こんな奴、どこがかわいいものか。


「僕は君と出会う前の“日常”が欲しいよ」
「ほぅ…?」
「君なんかと関るんじゃなかったって、いつも思う。」
「それはそれは、寂しいこと言ってくれますね」
骸は寂しい、なんて言いながら寧ろ愉しそうにクフフ…と笑った。



関るんじゃなかった。たしかにそう思ってはいる。
でも、それはこの男が嫌いだからではない。
馴れ合うのは危険だとわかっているのに、それでも骸から与えられる熱から逃れられない自分がいる。


「ひばり」
呼ばれて振り返ると、背後から抱きすくめられた。耳元を吐息がくすぐる。

「心までは望まないから、せめて体だけでも頂戴?」

骸が言い終わるや否やいくつもの接吻が僕の首筋やらハダカの肩口に降り注ぐ。
身体を開くだけなら恐怖はない。ただ、いつか訪れる別離が怖い。


街は華やいでいるのに、何故だか僕は泣きたくなった。








05年度聖夜SS第一弾(第二弾以降はあるのかっていう…) つーか暗いなぁなんか…(笑)
捏造バンザイ!な感じでおおくりします。いつも言ってるだろって?しってる!
ダウンロードフリーとなっております…もしお気に召しましたらごじゆうにお持ち帰りください。

05' 12/10UP