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指先に触れた冷ややかな感触にゆっくりと目を開く。 それは隣に寝ている男のリングで。 銀色のそれに手を伸ばし男の小指の上で回してみる。 ラインが入ってるだけのシンプルなデザインが好ましい。 くるくるくるくる 何というわけでもなくリングを回していた指が寝ていたはずの男の手にとらえられる。 「そんなに気になるならやるけど?」 「…別に。どうせ大きいし。」 男は自分の手ととらえたままの手を並べて言った。 「あぁ、確かにだいぶ違うな。」 「確認しないと分からないわけ?」 男は自分の皮肉った言葉を聞き流し、 「でも、こっちなら入んだろ。」 そう言って自分の指から外したリングを掴んでいた手の薬指に滑らせた。 驚くことにそれはあつらえたようにぴったりで。 「入っただろ?」 と自慢げに言った男に思わず 「馬鹿じゃない。」 と吐き捨てて、掴まれたままの手を振り払うと 「シャワー浴びてくる。」 と言って部屋を出た。 バスルームのドアを閉めた瞬間、その場にへたり込んだ。 今、自分の顔は赤くなってるだろう。 悔しい。 男が深く考えずにはめたに違いないから。 左手の薬指にはめられたリングを光にかざしてみる。 心臓に一番近い指。 あのまま掴まれていたら自分の鼓動が早くなったのがばれてしまっていただろう。 僕はもう一度 「馬鹿じゃない。」 と呟き、銀のリングに唇を寄せた… いただきもの・獄ヒバです。星河聖さんより。 指輪好きのミクロのハートにクリティカル。さすがだ…笑 ありがとうございました!ごちそうさま! 05' 10/2UP |